和歌山市で告知物件を売却した体験談
こんにちは。和歌山市で不動産売却のお手伝いをしている私ですが、今日は少し特別な体験談をお話ししたいと思います。
数年前のお話しですが、知人から「戸建を売りたい人がいるんだけどお願いできないかな」とご紹介をいただきました。ありがたいお話ですので、さっそく所有者の方とお会いしてみることにしました。
実は告知物件でした
事情を伺うと、その戸建は、いわゆる**告知物件(事故物件)**と呼ばれるものでした。実際には、お母様が建物内で首つり自殺をされたとのこと…。こういった出来事があった不動産は、購入希望者に事実を告知しなければなりません。一般的に「事故物件」と聞くと、抵抗を持たれる方も多いですから、正直「これは売却が難しいかもしれないな…」と感じました。
実際の建物を見てみると…
ところが、現地を拝見するとびっくり。外観も内装もとても綺麗で、手入れが行き届いていました。いわゆる「暗い雰囲気」というのはまったくなく、普通に見れば快適そうなお家でした。もし告知の必要がなければ、すぐに売れるんじゃないかと思うくらいです。
ただし、事実を隠すことはできません。広告にもきちんと「告知物件」と明記しました。そのためか、やはり反響は少なく、なかなか問い合わせも入りませんでした。
それでも「大丈夫です」という買主様が
そんな状況の中で、「そういう事情があっても大丈夫です」とおっしゃる方が現れたんです。私は正直驚きました。
私は不動産屋という立場上、霊的なものは一切信用していません。しかし、買主様にとっては心理的な抵抗を感じるのが普通だと思っています。だからこそ、こうして理解して購入を検討される方がいることに、本当にびっくりしました。
実際にお話をすると、その買主様は「事情を分かった上で、条件や立地に魅力を感じたから」とおっしゃっていました。人それぞれ価値観は違いますが、不動産に対する考え方の幅広さを実感した瞬間でした。
告知物件でも売却はできる
今回の体験を通じて改めて感じたのは、**「正直に告知すること」そして「理解してくれる買主様を根気よく探すこと」**の大切さです。
告知物件はどうしても通常の物件より売却が難しく、価格も下がりがちです。ただ、それでも「立地や建物の状態が良ければ購入したい」と考える方はいらっしゃるんです。
和歌山市で不動産売却をお考えの方へ
「うちの物件は特殊だから売れないのでは?」と不安に思っている方もいらっしゃるかもしれません。でも実際には、告知物件であっても、ちゃんと売却につながるケースはあります。大切なのは、誠実に対応し、経験のある不動産業者に相談することです。
私自身、今回のような難しい案件をお手伝いさせていただき、改めて「不動産は一つとして同じものがない」ということを実感しました。
和歌山市で不動産売却を考えている方、また事故物件・告知物件でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。少しでも前に進めるよう、一緒に解決策を探していきましょう。